【保存版】美容師の退職理由と面接での上手な伝え方
美容師は他の職種と比べて離職率が高く、就職してから1年で5割、3年で8割が離職するというデータがあります。
美容師になるまで長い間修行を重ね、国家資格まで取得したのに、これだけ退職しているなんて信じられないですよね。
本記事ではその謎を解明し、美容師の退職理由と退職した際の退職理由を次の面接でどう伝えればよいかをご紹介したいと思います。
まずは美容師に多い退職理由を三つ挙げてみます。
美容師の退職理由
①給料が安い
美容師の下積みというのは、給料が安いです。
令和元年「労働統計要覧」(厚生労働省)職種別所定内給与額によると、昨年より1万2千円ほど上昇したと書いてありますが、それでも理容・美容師は月額24万5300円。
また、職種別ランキングでは全129職種中87位という結果です。(詳しくはこちらのサイトをご覧ください)
もちろん、売れっ子美容師になり、たくさんの顧客を抱えれば話は別ですが、それには技術力だけではく営業力も必要となりますのでそれなりの努力と知恵が必要です。
②休日が少ない
今でこそ、美容業界にも働き方改革が進み、週休二日制が導入されている店舗も少なくないかと思いますが、週一日のみ定休日という店舗もいまだに存在します。
これは美容業界に1000円カットが登場したり、クーポンサイトによる価格競争が起こった影響が大きいです。
なぜなら一人当たりの客単価が低くなると、稼働率を上げざるを得ない為、どこかにしわ寄せが来るのです。
③労働時間が長い
上記であげた休日が少ないことにも直結するのですが、一人あたりの単価が安くなったので、売上を確保するためには当然ながら労働時間が長くなってしまうのが実情です。
特にIT化が進んで、クーポンサイトなど限られた情報量で他店舗と価格を比較できると、安い店舗に行きがちです。
利用者の立場から考えると嬉しいですが、美容師目線で考えると複雑なところです。
まずは美容師の退職理由を三つご紹介しましたが、並べるとどれもネガディブなことばかり。
しかし、これも伝え方一つで、印象がガラッと変わります。では、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
美容師が転職理由を伝える際に気をつけること3選
①前職での悪口を言わない
これは美容師に限ったことではなく、社会人として当然のことです。
どんな職種でも前職の悪口を言う人は、次の職場でも不満や愚痴を漏らすと判断されマイナスな印象を持たれます。
なので、基本的にネガティブな言葉は使わないようにしましょう。
もしくは、ネガティブなことはオブラートに包むかポジティブに伝えるよう心がけましょう。
特に人間は最後に良い言葉を添えるとそれだけで印象がよくなるのでオススメです。
例えば「給料は安かったが、尊敬できる方が多く技術を向上させることができた」などポジティブワードを忘れないようにしましょう。
②接客が好きなことをアピールする
美容師がはじめにすることは、カットでもシャンプーでもありません。お客様からのヒアリングです。
「どうしたいか」「どこに不満があるか」などのヒアリング能力が求められます。
ですので、接客好きをアピールする事、コミュニケーションをうまくとれる事は良い印象を与えることができます。
これも同じく、ネガディブな要素と組み合わせて「休日は少なく身体的に辛かったが、人と接することが好きなので充実した毎日を送っていた」など表現するようにしましょう。
③転職理由を自己の成長するためだと伝える
どうしても転職と聞くとマイナスなイメージが先行しがちですが、技術職になるとそうとも限りません。
というのも、美容師含めた技術職は環境によって成長速度が変わります。
そのため、『前職場では成長に限界を感じた』『新たな環境で新しいことを学びたい』など技術面に関するアピールすると、向上心があると思われるため相手に与える印象が格段に上がります。
これもネガティブな言い回しではなくポジディブに伝えることをオススメします。
例えば「労働時間にこだわりはないですが、効率よく働き生産性のある時間を作りたい」などと伝えると違いを生むことができるでしょう。
美容師が転職の際にアピールするべきスキル
接客力
美容師は技術職だから、接客力など必要ないと考える方も少なくないと思います。
しかし、美容師が就職する際に必ずアピールするべきことはコミュニケーション能力です。
なぜなら、対人商売において会話のセンスは必要不可欠です。
逆に、この能力が備わっていれば、最初は技術に問題があっても採用してもらえる可能性は上がります。
ましてや技術はこれから練習すれば上達できますが、コミュニケーション能力は一人で練習しても身につくものではありません。美容師にとってコミュニケーション能力は最強のアピールポイントです。
言い方は悪いかもしれませんが、技術力はそこそこでも接客が抜群で売れている人を何人も見てきました。
忍耐力
美容業界はある意味、水商売にも通づるところがあるので、それなり忍耐力が求められます。
そのため、美容師から同じ美容業界に転職する際でも、前職での頑張りなどを例に出し、自身の忍耐力をアピールした方がいいでしょう。
忍耐力と聞くと根性論的に聞こえますが、その会社での定着率を測るバロメーターになるので積極的にアピールするべきポイントです。
美容業界での転職を成功させるには
ここまで、美容業界での退職理由と伝え方について紹介してきました。
次はどうすれば成功するかのポイントを紹介していきます。
美容業界でも種類はたくさんありますので、個別にご紹介していきます。
1000円カット
今やすっかり市民権を得た1000円カット。
こちらに就職を希望の場合は、カットの技術や接客力よりも、とにかくスピードと体力、生産性をアピールすることが就職成功のカギとなるでしょう。
小規模・中規模の美容室
美容業界で一番人気あるのが、このタイプかと思います。
それだけにこの規模感では、スキルは勿論のこと、明確な志望動機が必要になります。
なぜなら、この小規模・中規模が一番離職率が高く、長く定着してくれる人材を求めているからです。
ですから、事前に応募する美容室のリサーチをし、その店舗が求める人材に相応しいスキルや志望動機を自身の将来像に絡めてアピールするといいでしょう。
個人経営
個人経営は一般的に募集しているケースが少ないです。
というのも人件費をかけたくない、時間にとらわれたくないとの理由で開業する人が多いからです。
なので、もし個人経営で募集があれば、給料の多寡は求めずにその店への愛着などをアピールするとオーナーに対して良い印象を残せるでしょう。
派遣会社経由の美容室
派遣会社に登録し、人手不足の美容室に派遣されて働く雇用形態です。
こちらは、基本的に登録者の経歴によって、その方のスキルや市場価値を判断して派遣されるので、見習いの方にはオススメできません。
ですので、ある程度技術のある人が登録して技術や経験をアピールすることが就職成功のカギです。
端的にいうと何がどれくらいできてどういう実績があるのかを求められます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では『美容師の退職理由と面接での上手な伝え方』について解説してきました。
せっかく取得した国家資格。長くより良い環境で、お客様に安心してサービスを提供し続けられる職場を選びたいものですね。
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