【2023年4月最新版】求人問題を解決へ導く!美容業界における求人問題の原因と実績に基づく対策!
美容室のオーナーから寄せられる大きなお悩みの1つとして『求人』があります。
しかし最近は、美容業界に限らず、様々な業界で人手不足が嘆かれており、人手不足による倒産・閉業も増加していて深刻な社会問題となっています。
今後も少子高齢化の日本において、ますます人手不足は深刻化していくため、各社こぞって求人に注力しているように思えます。
本記事では、そんな『美容業界における求人問題と対策』について詳しく解説していきます。
美容師の採用が難しいとされる理由
日本の少子高齢化や人口減少に伴い、美容師免許を取得して美容師になる人口も少なくなっている事や、独立ハードルが低くなり独立する美容師が増えたことは以前の記事でも紹介した通りです。
またネイリスト、アイリストなど美容師以外の選択肢が増えたことも挙げられます。
また、よく挙げられる『美容師を目指す人口が少なくなっている理由』として、
- 拘束時間が長い
- 情報化社会になり他の業種の方が良く見えてしまう
- 下積み期間が長い
- 給与が他の業界に比べて低い
- 親御さんの反対
- 福利厚生が整備されていないお店が多い
- 勤務時間外にも練習が必要でプライベートの時間が少ない
などがよく挙げられます。
このような現状もあり、美容師人口が年々少なくなってきています。
さらに、コロナ禍でも美容室の店舗数は依然として増え続けている事も原因の一つで、
少ない美容師数を複数店舗で取り合う状況となっており、より美容師採用が困難になっています。
この採用戦国時代ともいわれる美容師採用においては、美容室における目標を明確にした制度作りと的確な情報発信が必須になります。
美容師はとにかく忙しく大変な仕事ですので、現状の求人方法を見直し、より効果的な手法で求職者にとって魅力的な発信を行っていく必要があります。
美容室が求人に備える事
美容師人材を確保していくためにも、現代に合った制度の見直しや条件面の向上などを試行錯誤して、
近隣の美容室と同等もしくはそれ以上の『環境』と『条件』を整えることが求められます。
財政的に難しいケースもあるでしょうが、
美容室の運営はスタッフありきですので、そこはケチらずに財務的な見直しを測ったうえで『どこでコストを抑えてその分をどこで還元していく』ということを実施していく必要があります。
そのうえで、求職者に向けて『働くメリットと将来性』をいかにして伝えていくかということが重要となってきます。
働くメリットと将来性を十分に求職者へ伝える事ができれば、
将来のビジョンや就業時のイメージを想像してもらいやすく、興味を持ってもらえるでしょう。
サロンが発信する求人情報には、
- 求職者が知りたい情報
- オーナーの採用に対する考えと明確な将来のビジョン
- 教育・環境面でのアピール
- お店で働くメリット
- スタッフの声
- 募集要項、待遇
が記載してあることが理想です。
情報が少ないと、イメージされずに求職者の応募候補にすら残れない可能性が高いです。
しっかりイメージさせること、アピールしていくことが肝心です。
スタッフを募集している事を効率よく伝える
『募集を行っている事』を発信していかなければ、求職者は見つけることができません。
様々な媒体を活用して、情報発信して行きましょう。
求人媒体、地域の情報誌、SNS、ホームページなど、現代の美容師採用には様々な媒体があります。
媒体毎にそれぞれ特徴があり、よく理解した上で採用戦略を練らなければ広告費を一生垂れ流すことになります。
それぞれのメリットを組み合わせたうえで、的確に発信していくのが効果的です。
求人媒体
求人媒体は、求職者が多く利用するため、問い合わせが入る可能性が高いとされています。
ただし、ライバル店も多く掲載されていて画一的な掲載フォーマットであるため、サロンのアピールや条件が比較検討されてしまいます。
有料プランを利用される場合は、費用対効果をよく検討してから『いつの時期にどのくらいの期間』などの概算計画を立てて利用したほうが良いでしょう。
媒体によってプランは異なりますが、基本的に『掲載費+成果報酬』が必要になります。
掲載費が毎月数万円から、成果報酬で数十万の費用が掛る媒体もあります。
採用したもののすぐに退職されてしまうと、投じた広告費が無駄になってしまいます。
条件をよく検討し、しっかりとプランを練って利用しましょう。
地域の求人情報誌
特に郊外の美容室は地域に根付いたビジネスであることが多く、地域の求人情報誌は配布地域とも重なることで認知され、求職者に応募される可能性が高くなります。
デジタル時代でも、まだまだチラシや冊子が役立つケースもあるということです。
ただし、紙面では情報を記載する範囲が限定されるため、伝えられる情報が限られてしまいます。
WEBやSNS等のQRコードを掲載して誘導することで、より効果的に活用することができます。
SNS
これからの時代、SNSは必須です。
無料で今日からでも情報発信できるので活用しない手はありません。
すでにSNSを運用していて、フォロワーも多いなら効果は出しやすいかもしれません。
しかし、これから始める場合や開設して間もない場合は、すぐに募集に繋げるのは難しいでしょう。
しかし、皆同じスタートから始まったのです。
中長期のアプローチ方法として、日々コツコツと運用して少しづつファンを増やしていく事が肝心です。
美容師業務は忙しいので、運用をプロに任せて業務に集中するという賢い人も増えています。
こちらで詳しく解説しています。
Webサイト
有名店やブランドサロンでない限り、単純にWebサイトだけを一生懸命作り込んでも、おそらく効果を実感できるサロンは少ないと思います。
そもそもサロンを知らない求職者が、たどり着く確率が低いからです。
『各種媒体で情報発信・興味づけ→Webサイトに誘導』
という手法が王道の活用方法です。
画一的な求人媒体では伝えられない情報や画像をどんどん自社サイトに掲載することでブランディングすることが可能です。
求人媒体、情報メディア、SNS等でどんどん拡散していきましょう。
そして各種媒体にリンクを貼り、求職者により詳細な情報を伝えるツールとしてWebサイトを活用してください。
新卒生がターゲットなら、新卒生本人だけでなく『親御さんが安心するサイト』をイメージして作り上げていくのもポイントです。
Webサイトからの応募でなくても、サロンイメージや雰囲気、福利厚生や経営者のビジョンなどを伝えることで安心感を与えることができます。
Webサイト単体で評価するのではなく、総体的な効果で見ていきましょう。
Webサイトに応募を集約させたいのであれば求職者に、
『Webサイトから応募するメリット』を作ってあげるのがポイントです。
求職者向けWebサイトを準備する
Webサイトは、『お客様用』と『求人用』と使い分けをするのがベストです。
なぜなら伝えたい内容が全く違うからです。
企業のWebサイトを見てみると、
『企業の事業内容を紹介するページ』と『企業の求人案内を紹介するページ』を使い分けている企業が多いです。
前者は、商品やサービスを探したり、取引する企業の情報を知りたい方が閲覧します。
一方で後者は、新卒生や転職希望者といった求職者が閲覧するページです。
ターゲットが違うと、伝える内容も見せ方も違ってきますので使い分けが肝心です。
また、使い分けがされていると企業イメージも格段にアップされるのでブランディングとしても効果が高いでしょう。
求人専用ホームページを設けるメリット
有料の求人媒体は、人材不足の際に短期間で多くの広告費用を投じて、スポットで求人を行う方法です。
一方、自社で求人用サイトを持ち情報発信をして中長期に渡りブランディングしていくことで、継続的に低予算で求人を行い続ける方法です。
このように求人用サイトや自社SNSで発信し、採用を獲得していく手法をオウンドメディアリクルーティングといいます。
これからの採用戦国時代を生き抜くために必須の採用手法になります。
期間 | 費用 | |
---|---|---|
有料求人広告 | 短期間 | 高い |
自社求人サイト | 長期間 | 安い |
求人情報を発信する
コンテンツの用意ができたら実際に情報を発信していきましょう。
自社でメディアを持ち情報を発信しつづける事で、多くの人の認知を永続的に獲得する事が可能になります。
認知を獲得し多くの求職者の記憶に残ることが将来の採用活動への投資につながり、
将来的に人員不足で困らないように、求人対策を今のうちから計画的におこなう環境づくりは必須です。
継続的に情報を公開しているからこそ、応募につながる求職者も多いです。
SNSや求人媒体に掲載しているのであれば、自社メディアと組み合わせることで相乗効果が得られます。
イメージとしてはSNSや求人媒体で興味を惹き自社サイトへ誘導し、そこで詳しい情報を知ってもらい応募へつなげる。
という流れが理想です。
ここまでできるようになれば、広告費も削減でき応募単価も抑えられるようになります。
まとめ
本記事では、美容業界における求人問題と対策についてを詳しく解説してきました。
「あそこの美容室はいつも求人が集まってていいな…」「なんであそこばっかり…」
楽して人が集まるに越したことはないですが、そんな美容室もスタートはどこも一緒です。
小さな一歩がやがて大きな結果をもたらすことを忘れずに、今日からでもより効果的に採用活動をおこなっていきましょう。
salon.では『現状の採用活動を見直したい』『より効果的に採用活動を行いたい』といったご相談を受け付けております。
まずは問い合わせフォームよりご連絡ください。
※現状をお伺いしたうえで、弊社で効果が出ないと判断した場合はコンサルティングをお断りさせていただく場合もございます。