
梅雨は窓を開ける?閉める?湿気・カビ・電気代から考える正解とは!

6月から7月にかけての梅雨シーズン、ジメジメとした空気が続く中で「窓は開けた方がいいの?閉めておくべき?」と迷った経験はありませんか?
外は雨続き、室内はなんとなく空気がこもって息苦しい。でも、窓を開けると湿気がどんどん入ってきてしまいそうで、結局閉めっぱなし……。
そんな悩みを抱える方に向けて、この記事では湿気対策・健康・光熱費の3つの観点から、自宅での梅雨時の「窓の開け閉め」の正解を探ります。
梅雨に窓を開けるメリットとデメリット

メリット:こもった空気のリフレッシュ
雨の日が続くと、外気を取り入れない生活になりがちです。
その結果、室内には二酸化炭素やニオイ(洗濯物の生乾き臭、キッチンのにおいなど)がこもり、気づかぬうちに不快な空間になってしまうことも。
特に朝一番の換気は効果的。
寝ている間に発生した湿気やCO2を一気に入れ替えることで、気分もリセットされます。
また、湿気の「滞留」を防ぐことにもつながり、カビ予防にもなります。
デメリット:外気の湿度が高すぎる
一方で、梅雨時の外気湿度は非常に高く、気象庁によると東京の6〜7月平均湿度は約75〜80%にのぼります。
窓を開けることで外の湿気がそのまま室内に入り込み、逆に湿度を上げてしまうリスクも。
さらに、エアコンで室温を下げながら窓を開けてしまうと、冷気が外へ逃げるため、除湿運転の負荷が増加し、電気代が高くなるというデメリットもあります。
東京電力の試算によると、エアコン冷房中に窓を10cm開けたままにすると、1日あたり約200円以上の無駄が発生する可能性があるとのことです。
閉めっぱなしのリスクとは?健康と住環境の視点から

湿気によるカビ・ダニの増殖と対策
梅雨の湿気が最も影響を及ぼすのが、カビやダニの繁殖です。
特に換気の悪い部屋や、家具の裏など風が通らない場所では、湿気がこもりやすくカビの温床に。
湿度60%を超えるとダニの繁殖が活発になるとされ、アレルギーの原因にもなります。
対策としては、以下のような方法が有効です。
- 除湿機やエアコンの「除湿(ドライ)」運転を活用する
- アルコール除菌スプレーでカビが出やすい箇所を定期的に清掃する
- 家具と壁の間に5cm以上の隙間を作ることで通気性を確保
- 毎朝30分程度、短時間の換気を取り入れる
CO₂濃度の上昇 → 頭痛や集中力低下に
人が呼吸をすることで発生する二酸化炭素。
部屋を閉め切っていると、CO2濃度がどんどん上昇し、頭痛・眠気・倦怠感などの体調不良を引き起こすことがあります。
厚生労働省では、室内のCO2濃度は1,000ppm以下を推奨していますが、6畳の密閉空間に2人が3時間滞在すると1,500ppmを超えることもあるとの報告があります。
光熱費から見る「窓の開け閉め」のベストバランス

朝の30分換気+日中はしっかり閉める
最もバランスが良いのは、朝や気温が低い時間帯に短時間だけ窓を開け、空気を入れ替える方法です。その後、気温・湿度が高まる日中〜夜間は、しっかりと窓を閉めてエアコンの除湿運転を活用。
これにより、室内の湿度をコントロールしながら、冷房・除湿の効率を保ち、光熱費も抑えることができます。
除湿機を1日中使った場合、電気代は1日約150〜250円程度(消費電力による)かかりますが、朝の換気で湿度を下げておくと、稼働時間を短縮できて節電になります。
換気の工夫で冷気を逃さない
- 窓は対角線に2箇所、5〜10cm程度開ける(空気の流れを作る)
- サーキュレーターで風の流れをサポート
- 北側や日陰側の窓を開けると湿気の流入が抑えられる
まとめ|窓の開け閉めは「時間と方法」がポイント

梅雨時期における「窓を開けるか閉めるか」は、一概にどちらが正しいとは言い切れません。大切なのは以下の3点です。
- 湿度が低く涼しい時間帯(朝)に短時間換気
- 日中・夜間は窓を閉めて除湿・冷房で快適さを維持
- 空気の流れをつくるために扇風機やサーキュレーターを活用
開けっぱなし、閉めっぱなしの“極端”ではなく、「時短+効率的な開け方」が梅雨の快適な暮らしにつながります。
エアコンの設定や換気方法を少し工夫するだけで、湿気・カビ・光熱費のすべてに優しい梅雨対策ができます。ぜひ、明日から試してみてください。
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